アイ・アム・チーズケーキ【おいでよ!ウツ怪獣の森🌳 〜布団一体型エンターテインメント〜】

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布団一体型エンターテインメント
\ おいでよ!ウツ怪獣の森 /

 「ネガティブな自分と一緒に遊んでみよう!!」


病んじまった歴十数年
絶賛、何年ぶり!?かのエキサイティングメンタル

生と死の狭間で
封印してきたあの場所へと続く扉が開かれた…

第一話はこちら
「元気」をやめた日【おいでよ!ウツ怪獣の森🌳〜布団一体型エンターテインメント〜】


" 寂しがり屋で大嫌いな、わたしに会いに行こう "

 

 

 

目を閉じてみると

真っ暗な瞼の裏に、浮かび上がる森🌳

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実が成っても食べられなさそうな木、、




……おやおや????

 

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あそこで寝ているのは…



外に出たくない族だ!!

 




「もしもし、君はどうしてこんなところで寝てるの??」

「うーん……なんだよいきなりやって来て。忙しいんだからほっといて」

「そんなこと言わないで、寝てるだけなんだからちょっと喋ろうよ」

「嫌だよ、ぼくは今頭がいっぱいなんだ。これ以上お喋りしたら爆発しちゃうよ!」

「え、バクハツ?」

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「森の木の実を発酵熟成させてるんだ。美味しいけど毒があるから食べられるまでには時間がかかるよ」


「脳みそでミソ作りしてる…!!グロかわいい!!」

 


🌳🌳🌳🌳

 

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おや、こんなところで誰か落ち込んでるぞ……??

 

「ねぇ君、どうしたの??」

「悲しみと不安の欠片を集めてるんだよ」

「集める?」

「うん、誰かが拾わないと散らばって腐っちゃうんだ。森の奥に腐ってできた沼があるから、後で行ってみたらいいよ」

「そうなんだ…」

 

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「触ると気分が沈むから、降ってきても誰も見向きしないけどね、磨くととても綺麗なんだよ」


「あれ本当だ、宝石みたい!!」

 

 

🌳🌳🌳🌳

 

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…………



「…君はどうしてここで転がってるの??」

「チーズケーキ食べたい」

「え?」

「チーズケーキ食べたい
チーズケーキ食べたい

チーズケーキ
チーズケーキ
チーズ…

私ってチーズケーキだったっけ??」

 

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「…え??」

「さっき木の実を食べてからぼんやりしちゃうの」

「そっ、そっかぁ……(毒の実!!)」

 

 

🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳


この一ヶ月、発作的に「ガオー!!」と火を噴いたり安楽死ダンサーズと踊ったりしつつも、基本的に布団の中にいてよく寝てよく泣いていた。


「何もしてない!!」
「みんなに忘れられちゃうよ!嫌われちゃうよ!」

ひとりぼっちになることを恐れて自分を責めてきたこれまでのユウウツ期。
しかし、気にするところは全くそこじゃない!!とハッとした今回。

 

なんと、何もしてないと思っていた私のネガティブハートの中にいる" 外に出たくない族 "は

忙しい職業だった。

 

仕入れた情報を整理して活かそうと寝かせていたり(脳ミソづくり)、負の感情を丁寧に磨いていたり、チーズケーキ!と叫びながら転がっていたり。
外でポジティブに活動する自分が前線に切り込む現場担当だとしたら、外出嫌いのネガティブな自分は情報処理デスクワーク担当

自分は人生において引きこもりがちで動いてる時間が短いと嘆いていたけど、実はフル稼働していたのでは?という驚き。
事務仕事溜めてたら、そりゃあ外なんか出かけてる場合じゃなくなるという発見。

誰に嫌われるとかじゃない、いつも頑張ってる室内作業の自分に酷いことを言ってた自分…

オーマイ!!!

 

そして、自分は元気じゃないといけない説を唱えてきた私の衝撃。
決死の覚悟で周りの人達に「ユウウツ過ぎて動けません」と告白すると、


「そんなあなたもかわいい、大好きだよ」

「元気とか元気じゃないとか、気にし過ぎないでいいんじゃない?」

「全部であなただよ」

「怪獣はこわいのがいいと思ってるよ、暴れまくるくりが好かれる世界に生きよう」



オーマイガッッ!!!!!!

 

ユウウツなことを気にして責めていたのは自分だけだったのか…??

勝手な被害妄想なんかはるかに飛び越えて、私の好きな人達はやさしくて素敵でお手上げだった。

 

本当に、なんてこった。

 

 

嬉しいんだか憂鬱なんだか分からなくなる世界。

どこにいたって何をしてたって、素敵な人達がこの世に存在してくれているという事実で、私はもう安心してひとりでいられる。

ユウウツとも、まだ恐る恐るだけど手を繋ぐ。

 

喜びも悲しみも思う存分堪能しよう、生きているうちに。

 

 

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次回のウツ森は、、、
暴れる怪獣と安楽死ダンサーズ(仮)!?