涙のあとにあったかいごはんが待ってるよ

 11月20日、「くりごはん食堂@喫茶ラムピリカ」初開店しました。

 

f:id:kurikuu:20171124103615j:image

(https://www.facebook.com/events/302378703599863/?ti=cl)

 

今秋から神奈川県相模原市のおうちで暮らせることになり、家なき子を卒業した私。
まだ引越し途中で防寒&調理器具がなく、夜になると身を縮めながらスーパーへ行き納豆と半額おにぎりを買うのが日課になっていた。


「寒い!!!寒すぎる!!!!」


ホッとできる場所でホットなご飯を(ダジャレまで寒い)、求めている人が他にもいるはず。
誰より私自身が食べたい、ほかほかごはん。


最近は押しかけスタッフとして出入りさせてもらっている喫茶ラムピリカ、店主千秋さんの計らいで最高にホッとできるスポットで食堂を開くことができました。

 

 
f:id:kurikuu:20171124103811j:image


メニューは、今まで作った中でもお気に入りのおかず。
栄養バランスと彩りを考えて、母のレシピも使わせてもらった。

 

いつも仲良くしてくれるメンバーと、告知を見て足を運んでくださったラムピリカのお客様。

私はハンバーグの味付け&味見に夢中で厨房に引きこもっていたのだけど、客席から時折届く「おいしい!」にニヤッとして、その様子をちらちらと覗き見ていた。


初めましての賑やかなおしゃべりや、

ひとりでゆったり過ごす人。

大切な人と喧嘩しちゃったり、

赤ちゃんとじゃれ合う大人。

そして突然始まったギターと、歌声。

 

自分がおもてなしするはずが、料理は主役ではなくてその場の一部に過ぎないんだなと思った。
料理に込める味と、集まった人達でつくられる予測できないその場限りの空間が、全部合わさってできる食卓。

おいしく食べることって、とても尊いことだったんだなぁ。

 
思いつきで企画したことだけれど、私のつくりたかった「くりごはん」がどんなものか、閉店してから分かった。

笑っても、泣いても、怒ってても、はらぺこさんが安心して過ごせる場所。
頭のぐるぐるもひと口食べたら「うめぇな!」って思わず言っちゃうような、お洒落じゃないけどあったかい味。

そんなごはんであれば、嬉しいと思う。

 

 

 

  
f:id:kurikuu:20171124110253j:image

(5年越しで千秋・もえこ・くりのネット繋がりがリアルに変わりました。マコさん見ててくれてありがとう!)

 

  

夜中、店主とともにお賽銭箱を開けたら大入りで仰け反った。
お金や価値、自分の心、人間ってなんだろう…!!
いくら入れても入れなくてもいい、意味をどうにでも解釈できる自由料金ならではのざわつきも感じつつ。

買い出しのスーパーで食材をバカスカ買ったこと、慌ててもハンバーグを焦がさなかったこと、誰もお腹がすいたまま帰さなかったこと。

いつも色んな人に支えられすぎていて口が半開きになってしまうのだけど、本当にありがとうございました。


そして、私の舌を肥えさせてくれた両親のごはん力に気がつけたこと。

初開店、くりは最高にあったまりました。

 

この間作った曲がくりごはん食堂にピッタリだなぁと思ったので、最後に歌詞を載せます。
次回の開店日で、流そうかと思います。

 

おかえりなさい


ほかほかご飯
つやつやしてるフェイス
こんなに嬉しいのは
君と一緒だからだよ

覚えられない さしすせそ
悲しい朝も味噌スープ
並んで歩く帰り道
焼きシャケ色の
夕焼けで全部チャラさ


おかえりなさい
今日のハートブレイク ただいま
お風呂の前に
くたびれた服は脱いでしまおう

どうにもならないことばかりって
鍋がコトコト鳴ったら 合図
最高にはらぺこりん
おててをあわせて
いただきます


こんなに単純で
いいのかな?

上がったり下がったり忙しいな
この世の終わりみたいに
泣いたら笑って
ジェットコースター

あれが好き これが嫌い
そばにいない君のこと
意地悪言いたくなっちゃうの
ごめんね


おやすみなさい
今日の失敗もおねんね
涙のあとに
あったかい布団が待ってるよ


カレー
シチュー
カレイの煮付け

たまごやきやき
焼きギョーザ
いくつでも食べられる


おかえりなさい
今日のハートブレイク ただいま
涙のあとに
あったかいご飯が待ってるよ

尖らせた口 膨れた頬も
鍋がコトコト鳴ったら 合図
最高にはらぺこりん
おててをあわせて
いただきます

 

 
f:id:kurikuu:20171124111801j:image